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オリンピック選手の体型と競技の関係を物理的に見てみよう

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オリンピックの選手を見ていて、それぞれのスポーツには同じような体型の選手が多いという事は何となく感じていたけれど、今朝のNPRは様々な競技に最適な体型を物理的な角度から割り出した話をしていた。こんな風に説明してもらえるとなかなかおもしろい。陸上短距離、水泳、体操、ウエイトリフティングについてコメントを加えながらまとめてみる。

まず、陸上短距離の選手の平均身長はここ100年近い間にずいぶん伸びているという統計結果があるそうだ。物理的に考えると背丈のある方が速く走れると言う事になるらしい。要するに短距離に最も必要なのは前方向の推進力である。だから背が高くて重心が上に上がれば上がるほどそれだけ前に向いていく力が大きくなり、よってスピードが出るというロジックである。200メートルでも金メダルを取ったウサインボルトの身長は196センチである。
 
水泳選手の体型は人間離れした広い肩幅に長い胴そしてでかい手と足が理想であるという事は、オリンピック男子競泳史上初の同一種目3連覇を達成したマイケルフェルプスをご覧になれば納得のいくはずである。 ちなみに彼が両手を広げると腕の方が身長より遥かに長く足の大きさは35センチもあるそうだ。この長い腕とでっかい手のひらで一掻きやればそりゃ一度にスゴい量の水を押しやる事ができるだろう。

また、体操選手はスポーツ選手の中で最も体脂肪の割合が低いということだ。それは素人の私でもわかる。鉄棒でぐるぐる回ったり、床運動で飛び跳ねたりするのに脂肪がついていては邪魔になって思うような演技がしにくいだろう。だが、ここ50年間の金メダル受賞者のBMI(体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数) が年々落ちてきているという記録には少し驚いた。調べてみると内村航一選手の体脂肪率は何と3.2%。私は今年の人間ドックで痩せ過ぎだと医者に言われたがそれでも17%である。

重量挙げの選手のサイズは様々であるけれど、共通しているのは手足が短いことである。手の長さが短ければバーベルを高く上げる必要はない。よって手足の長い選手と比較すると必要エネルギーも少なくて済む。効率的だというわけだ。
by osakanoobachan | 2012-08-10 08:39 | ロンドンオリンピック

生活の本拠地をアメリカに大阪と行き来しながら早20余年。とはいえ日米国の隔てなく世事への好奇心は増すばかりの毎日。健康、美容、食べる事から外交、教育などなど、気の向くままに綴っています。


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