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アメリカ女子サッカーチームはもはやドリームチームではない

[ロンドン五輪] ブログ村キーワード
日本ではオリンピック 決勝進出を決めたなでしこジャパンの活躍を絶賛する新聞テレビ報道であふれているだろう。 対して、決勝での対戦相手のアメリカチームについて今日のニューヨークタイムズのコラム(http://www.nytimes.com/2012/08/08/sports/olympics/us-womens-soccer-team-is-gloriously-imperfect.html)は、昨日の準決勝でかろうじて延長後半カナダ を振り切ったという試合の後味の悪さをひきずっているせいなのか、全体的にちょっと腰が引けているようなムードが漂っていたように感じた。もちろん 「今のアメリカの女子サッカーチームは世界一か? もちろんイエス!」といった強気の表現もあるにはあるのだが。

このコラムニストのサムボーデンさんは まず「今のアメリカの女子サッカーチームは『ドリームチーム』ではない」という一節で始めている。その理由として挙げられているのは 去年のワールドカップの決勝のPK戦で負けたワンバックが言った、「ドリームチームというものは、去年のワールドカップの決勝のPK戦のような悪夢を見ないものだ」という言葉である。まあそういえば、ドリームチーム元祖のNBAアメリカバスケットボールチームはどこの国のチームも全く相手にならない圧倒的な強さを誇っていた。まさに無敵という言葉がぴったりのチームだった。

またこれまでは「世界最強チーム」の名を欲しいままにしてきたアメリカ女子サッカーチームであるが、最近台頭してきたフランス、ブラジル、スエーデン、日本、そしてカナダなどの国々を脅威に感じ始めていることをほのめかしている。そして、カナダとの試合では、ミッドフィールダーに忍耐が欠けているとか、ディフェンスに安定感がないなど、アメリカチームの弱点が露呈されたことを否定は出来ないと書いている。

しかしながら、そんな危うい(とは言い過ぎか)チームであるにもかかわらず今のチームはアメリカ人にとても人気があるらしい。確かに去年のワールドカップでは近所のスポーツバーも応援団で湧いていたと学生たちが言っていた。他の競技の選手たちと違って自分たちの感情をその時々正直に出しているからというのが一つの魅力らしい。

今回の決勝戦でもアメリカも日本と同じようにサッカープレイヤーとファンが一丸となって日本と対戦してくるだろう。私としては去年 ワールドカップの快挙で震災すぐ後の日本中に元気と感動をくれたなでしこに是非もう一度優勝してもっと日本人に力を与えてほしいと思うが、さて、明後日がたのしみだ。
by osakanoobachan | 2012-08-08 09:09 | ロンドンオリンピック

生活の本拠地をアメリカに大阪と行き来しながら早20余年。とはいえ日米国の隔てなく世事への好奇心は増すばかりの毎日。健康、美容、食べる事から外交、教育などなど、気の向くままに綴っています。


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